振動談話会へようこそ
振動談話会は,関西地区の技術者および研究者を中心とした集まりで,振動技術および騒音その他の新しい周辺技術に関する情報交換を自由な雰囲気のもとに行なうことを目的としています.研究成果の発表,新しい技術の紹介,企業の技術紹介,トラブル相談なども行います.
お知らせ
2024年
9月
02日
月
第416回振動談話会のご案内
2024年9月2日
第416回振動談話会ならびに第84回機械の音と振動研究懇話会のご案内
( 第25回秋季技術交流フォーラム・関西支部創立100周年記念行事のご案内 )
前期幹事 関西大学 山田啓介
TOYO TIRE株式会社 宮本 学
未だ暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょう.さて本年も「振動談話会」と「機械の音と振動研究懇話会」共催で、
10月26日(土)午前に第25回秋季技術交流フォーラム講演会を行います.また同日午後は関西支部創立100周年記念行事
「SDGsとカーボンニュートラルへ向けての機械工学のミッション」となっております。
皆様、午前の部、午後の部とも是非参加頂けますようお願いします.
参加受付は事前申し込み方式(締切10月11日)で機械学会関西支部ホームページからとなります.
当日,会場での現金支払いはできませんので,ご了解ください.
記
講演会名称 第25回秋季技術交流フォーラム・関西支部創立100周年記念行事
https://jsmekansai.org/forum/forum25Y100.html
日時 2024 年 10 月 26 日(土)
会場 京都大学 吉田キャンパス 工学部・物理系校舎 (京都市左京区吉田本町) 京阪「出町柳」駅から徒歩約20分
次第:9:00~12:00 第25回秋季技術交流フォーラム
特別講演,各懇話会パラレルセッション(基調講演含む)
13:00~17:40 関西支部創立100周年記念行事
18:00~20:00 懇親会(100周年記念祝賀会)
参加登録料
会員(協賛団体,懇話会会員含む) : 無料
関西支部シニア会会員 : 無料
会員外 : 4,000円(税込)
学生 : 無料
懇親会(祝賀会費) :5000円
☆☆ 第416回振動談話会,第84回機械の音と振動研究懇話会
●第4室●機械の音と振動研究懇話会(振動談話会との共同企画)
テーマ「空力騒音の数値解析と音響自励現象の最新の研究動向」
[座長 宇津野秀夫(関西大)]
9:50~10:50【基調講演】「音響自励現象の発生機構について」
宇津野秀夫(関西大)
11:00~12:00【基調講演】「数値解析による空力騒音の予測 ~現状と将来展望~」
加藤千幸(日本大,東京大学名誉教授,日本機械学会第100期会長)
☆☆ 関西支部創立100周年記念行事
「SDGs とカーボンニュートラルへ向けての機械工学のミッション」
13:00~13:30式典
祝辞 日本機械学会第102期会長 山本 誠(東京理科大学)
関西支部の歩み 関西支部第100期支部長 松原 厚(京都大学)
13:30~14:20【特別講演1】
「カーボンニュートラルに向かう世界ー変わる世界の動向と機械工学への期待」
東京大学未来ビジョン研究センター 高村ゆかり氏
14:20~15:10【特別講演2】
「カーボンニュートラル実現の道筋」
トヨタ自動車 CN開発センター 中田浩一氏
15:20~16:10【特別講演3】
「世界初の液化水素運搬船の開発」
川崎重工業 水素戦略本部 村岸 治氏
16:20~17:40【パネルディスカッション】
「カーボンニュートラルに向けた各社の取り組み」
モデレータ:宇津野秀夫(関西大学)
パネリスト所属企業:関西電力,コマツ,ダイキン工業,日本製鉄,パナソニック
18:00~20:00 100周年記念祝賀会
講演概要
「数値解析による空力騒音の予測 ~現状と将来展望~」 加藤千幸(日本大)
空力騒音は空気の流れから発生する騒音であり、気流の速度の増大に伴い、気流速度の
5乗から8乗に比例して大きくなるため、自動車、鉄道車両、ファンなどの多くの流体関連機器
において、空力騒音の予測と低減が重要な技術課題となっている。たとえば、EV化が進む
自動車では、パワートレイン(エンジン)から発生する騒音が低減することによって、A
ピラーやドアミラーまわりの流れから発生する空力騒音の低減が重要な開発課題となって
いる。また、空調機用のファンやコンピュータの冷却用のファンでもファンの小型・高速
化に伴い空力騒音が増大する傾向にあるため、ファンから発生する空力騒音の低減も重要
な開発課題となっている。本講演では、特に、大規模な流体シミュレーションに基づく、
空力騒音の予測に焦点を当て、具体例を示しながら、現状の課題を整理し、その将来を展
望する。
「音響自励現象の発生機構について」 宇津野秀夫(関西大)
音響自励現象として、Rijke管自励音、フルート、熱音響現象などが知られているが、
その自励現象発生機構はこれまで明確にされていなかった。本講演では、1次元波動現象を
進行波と後退波の和で表現するダランベールの解の形式でモデル化を行い、音源部正面の
粒子速度変動に無駄時間を持たせた値を音源部の体積速度変動に正帰還する計算モデルで
自励現象が発現することを示し、この計算モデルにモード解析を適用して質点系の運動に
変換することで、無駄時間を伴う正帰還が負の減衰をもたらすために自励に至る現象で
あることを解説する。またRijke管熱源部の膨張やフルートの唄口の流入気流量、熱音響
管路の温度傾斜部の膨張、エッジトーンの音源が、流体力学や熱力学の基本的な法則から、
無駄時間を伴う正帰還で表現できることを紹介する。
以上