第407回振動談話会のご案内

                    令和5年1月10日

振動談話会会員各位

 

 第407回振動談話会 及び 工場見学会参加のご意向確認

 

             幹事  高知工科大学     園部 元康

                 株式会社エクセディ 山下 一洋

 

 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

 第407回の振動談話会例会を下記の通り開催予定です。

今回は株式会社エクセディにて、工場見学会も実施したいと思って

おります。新型コロナの蔓延状況などにも依るとは思いますが、

現時点での参加意向をご連絡頂けると幸いです。~1/31(火)

 

(会場や見学ルートの調整などのため、通常の参加打診より早い

 タイミングで連絡させて頂きます。最終的な参加・不参加は

 随時変更連絡頂ければ結構です。)

 

                                 敬具

 

             記

 

第407回振動談話会 (開催案)

 

 開催日 : 令和5年 2月24日 (金)

 時 間 : 13:30 – 17:00

 会 場 : 株式会社エクセディ 及びオンライン会議(Teams)

     大阪府寝屋川市木田元宮1-1-1

 

 

○プログラム

【開催挨拶】 13:30 – 13:35 辻内会長

 

【講演1】 13:35 – 14:35

 講演題目:モード解析が頼り ~モデル同定に始まり部分構造合成法に終わる~

講演者:福井大学学術研究院工学系部門機械工学講座 教授 鞍谷文保先生

概要:大学卒業後,40年にわたり振動に関連する研究に携わることができました.

最初はモデル同定やモード拡張による構造変更シミュレーションの予測精度向上など

モード解析に深くかかわるテーマを研究しました.福井大学に移ってからは,振動解析

に適したスポット溶接部のモデル化,超音波プラスチック溶接の接合部の動的挙動予測,

ボルト締結構造の摩擦減衰の推定,シンバルのハンマリング加工が振動特性に及ぼす

影響などの研究を行いました.溶接や塑性加工が絡む問題ですが,すべてモード解析が

ベースになっています.

最近は構造デカップリングによる伝達関数の推定に取り組んでいます.

モード解析から抜け出せなかった研究生活を振り返りながら研究内容を紹介します.

 

 

【休憩】14:35 – 14:45

 

【講演2】14:45 – 15:15

講演テーマ:AT車両搭載のトルクコンバータ(流体継ぎ手)における歯打ち音解析

講演者:松本 悠貴(株式会社エクセディ) 

概要:近年のトルクコンバータには,制御性及び耐熱性向上のため,多板クラッチ式

ロックアップ機構が採用されている.しかし,多板ロックアップ式は,非ロック

アップ時において,ディスクとそれに勘合しているドラムとの衝突による歯打ち音を

  発生させる.歯打ち音の低減のためには,トルクコンバータやドライブプレートの

振動伝達特性,音響放射特性の改善が有効である.本稿では,構造解析・放射音解析を

活用して上記特性を予測し,試験結果と比較検証を実施した事例について報告する.

 

【講演3】15:15 – 15:45

講演テーマ:MT車両搭載の捩りダンパ(DMF)内グリスせん断抵抗力の予測技術構築

講演者:吉本 大輔(株式会社エクセディ)

概要:デュアルマスフライホイール(DMF)の技術課題としてエンジン始動時の異音が

挙げられるが,これまでのシミュレーションモデルではこの原因となる共振点通過時の

挙動を予測することは困難であった.本稿では,原因としてDMF内部グリースに着目し,

グリースの見かけ粘度がダンパ挙動に影響することを確認した.また,見かけ粘度が

影響するメカニズムに基づきシミュレーションモデルを再構築することで,エンジン

始動時のダンパ挙動を正しく予測できるようにした.

 

【諸連絡】15:45-15:55  ;オンライン参加の方は、ここまでのご参加となります。

 

【工場見学】15:55-16:55

 

 冒頭で見学ルート&実験設備の説明した上で、参加人数によってはグループ分けをして

 自動車部品製造工場及び実験設備をご見学頂きます。

 製品クローズアップ|株式会社エクセディ (exedy.com)

 

【閉会挨拶】16:55-17:00

 

☆状況によってはスケジュール(工場見学時間帯など)を変更する可能性もあります。