令和6年7月17日
振動談話会会員各位
第415回振動談話会のご案内
幹事 関西大学 山田 啓介
TOYO TIRE株式会社 宮本 学
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
第415回振動談話会の例会を開催致します。
皆様の積極的なご参加をいただきますよう、お願い申し上げます。
敬具
記
◆第415回振動談話会
開催日 : 令和6年 7月31日 (水)
時 間 : 14:00 ~ 17:05
会 場 : 関西大学梅田キャンパス 4階 多目的ルーム(ラボ)
(大阪府大阪市北区鶴野町1番5号)
https://kandai-merise.jp/access/
○プログラム
[開催挨拶] 14:00 – 14:05
[講演 1] 14:05 – 15:05
講演テーマ
スマートギヤシステムの開発 樹脂歯車のレジリエンス低下の兆候検知を目指して
講演者
射場 大輔(京都工芸繊維大学)
概要
樹脂歯車の損傷検知を目的としてスマートギヤシステムを開発してきた.
このシステムは歯車側面に印刷したき裂検知センサとオープンスパイラルアンテナ,
そしてその歯車の側に設置する同形状の観測用アンテナから構成される.
観測用アンテナをベクトルネットワークアナライザに接続することで,二つの
アンテナが磁界結合し,歯車側のセンサの状態が観測用アンテナの周波数特性に
影響を与えるため,歯車運転中に非接触で状態観測を行うことが可能となる.
本講演では,このシステムを発展させて損傷の予兆検知を行うための手法の
可能性について述べる.
[講演 2] 15:15 – 15:50
講演テーマ
アクティブ除振装置開発史
講演者
室井 悠輝(特許機器株式会社)
概要
目まぐるしく発展を続ける半導体産業の流れは、微細化・高集積化と同義となります。
微細化が進むと普段気にもかけないレベルの振動でも製品の歩留まりに影響を及ぼします。
このため、振動の影響を低減する機構として、単なる弾性支持ではなく、
除振制御により能動的に振動を絶縁するアクティブ除振装置が採用されてきました。
当社は当初振動絶縁には不向きとされた空気圧アクチュエータを採用し、
空気圧の長所を伸ばして顧客要求を達成し、製品化を進めてきました。
今回は空気圧を用いたアクティブ除振装置の開発、製品化の流れと
将来の半導体産業から求められる振動制御技術の取り組みをご紹介いたします。
[講演 3] 16:00 – 17:00
講演テーマ
圧電素子を用いた振動制御
講演者
山田 啓介(関西大学)
概要
機械系と電気系をつなぐ材料の一つに圧電素子がある.
この圧電素子を用いた振動制御のメカニズムについて,
電気系を等価的に機械系に置きかえる方法を用いて説明する.
圧電素子を用いた振動制御の研究は,講演者が大学院生として
研究をスタートした2000年代前半にはピークは過ぎていたが,
メカニズムを理解して研究に取組むことで,新しい手法を
いくつか提案することができた.近年は,圧電素子を用いた受動制振の
完全受動化や,はりの曲げ振動と組合せた二重動吸振器の研究に
取組んだが,コロナ禍で紹介する機会を逸していたので,
それらも含めて,全体をまとめた内容を紹介する.
[諸連絡] 17:00 – 17:05