第416回振動談話会および振動談話会 400回記念大会懇親会のご案内(台風のため中止)

                             令和6年8月9日

振動談話会会員 各位

 

                 幹事       関西大学 山田 啓介

                     TOYO TIRE株式会社 宮本 学 

                 400回記念大会 実行委員長 伊藤 彰人

 

 第416回振動談話会および振動談話会 400回記念大会懇親会のご案内

 

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

第416回振動談話会および400回記念大会懇親会の最終のご案内を送付いたします。

                                 敬具

 

                 記

 

◆第416回振動談話会および振動談話会 400回記念大会 懇親会

 開催日 : 2024/8/30(金)-8/31 (土)

 会 場 : シーサイドホテル舞子ビラ神戸

        (〒655-0047 神戸市垂水区東舞子町18-11)

 

 参加費 : 宿泊費  8,000円(学生 : 2,000円)

       宿泊無し(無料)

 参加費に関しましては,請求書処理等には対応していないため,当日受付にて

 お支払いください.

 

プログラム

・2024/8/30

12:30- 受付開始

13:00- 開会のあいさつ

13:05- 講演1:岩壺 卓三 (神戸大学名誉教授,関西大学名誉教授)

 

13:50- 講演2:栗田 裕  (滋賀県立大学名誉教授)

題目: 薄肉円筒工作物の切削加工時に発生する工作物変形型びびり振動

概要:

薄肉円筒工作物を切削加工するときに,工作物の円形断面が楕円形状や多角形形

状に変形する「工作物変形型」のびびり振動が発生することがある。本講演では,

まず,このびびり振動がどのような現象なのかを,非接触変位計で測定した実験

結果に基づき説明する。びびり振動の発生限界肉厚付近では,円形断面が変形し

た形状そのままの形で,回転とは逆方向に伝わっていく後退波が発生する。また,

発生限界よりも十分に小さい肉厚では,工具接触点が振動の節になる定在波のび

びり振動が発生する。次に,どのようなメカニズムでびびり振動が発生するのか

を,節直径の数が同じで位置が異なるSineモードとCosineモードの2つの固有振

動の連成の視点から,明らかにする。最後に,発生メカニズムに基づいて,一巡

伝達関数の位相交点周波数(固有振動数)におけるゲインの大きさで,びびり振

動の発生が予測できることを示す。

14:35-14:50 休憩

 

14:50-15:10 写真撮影

 

15:10- 講演3:安達 和彦 (中部大学)

題目:臨床バイオメカニクス研究-転子部不顕性骨折の有限要素解析-

概要:

ブレインシフト解析(脳神経外科)とPET画像解析(核医学)の共同研究を2005年

にそれぞれ開始し,バイオメカニクス研究に取り組むこととなった.その後の共同

研究先の変遷を経て,現在は不顕性骨折の有限要素解析(整形外科)に取り組んで

いる.振動談話会でこれまでに10回の話題提供の機会があったが,静解析を主とす

るバイオメカニクス研究には触れずじまいであった.今回,演者の臨床バイオメカ

ニクス研究の紹介として,大腿骨転子部不顕性骨折の有限要素解析について話題提

供する.

不顕性骨折は骨に「ひび」が入った状態を指す.高齢者に多い大腿骨近位部骨折で

は,完全骨折の場合には骨接合術や人工関節置換術の手術加療が適用され,早期手

術・早期離床・早期荷重歩行が治療原則となる.一方,不顕性骨折の場合は,手術

加療か保存的加療かの治療方針の選択は主治医の経験によるところが多く,患者さ

んの日常動作で骨折線が進展する可能性の有無が治療方針の決定に影響する.本研

究では転子部不顕性骨折の力学的考察に有限要素解析を適用することを目的とする.

転子部不顕性骨折を模擬した有限要素モデルを構築し,どのような境界条件(股関

節屈曲角,荷重)で骨折線が進展するかを解析することで力学解析を根拠とした臨

床治療指針の確立が研究の終着点となる.本講演では演者らが構築した骨折線モデ

ルと,モデル化の問題点および進展予測結果を紹介する.

 

15:50- 講演4:丸山 博  (パナソニック ホールディングス株式会社)

題目:身体的負担定量化のためのデジタルヒューマンシミュレーション

概要:

プロダクト解析センターでは、人の状態の定量化を基盤技術として商品、サービス

の使い勝手向上のための各種ソリューションを社内外に提供しています。機構解析

による関節トルク算出と、老若男女の身体負担感データベースを元にした体の状態

定量化技術(デジタルヒューマンシミュレーション)の概要と活用事例に加え、近

年ニーズが高まっている心の状態定量化技術や、これからのWell-being社会実現に

向けた取組みをご紹介します。

 

16:30- 講演5:川﨑 賢二  (株式会社神戸製鋼所)

 題目:圧縮機用サイレンサで発生する空力騒音現象の解明

概要

圧縮機用サイレンサの代表的な構造の一つとして、膨張室とオリフィスで構成され

る多段膨張室型サイレンサがある。このサイレンサでは内部の気流により空力騒音

が発生することがあり、当社では現象解明に取り組んでいる。これまで、単段の円

筒キャビティや多段オリフィスといった形状では渦構造と音場に注目した現象解明

が行われていたが、サイレンサの様な多段の円筒キャビティ形状では詳細な渦構造

と音場は明らかになっていなかった。本講演では、渦構造と音場の連成に着目し、

サイレンサで発生する空力騒音現象について紹介する。

 

18:00 20:30 第400回記念大会 懇親会および記念講演

第400回記念大会 講演

 ・宇津野秀夫 (関西大学)

Part 1

 1)振動談話会の発足の経緯(第350回記念大会で紹介済)

 2)記念大会のアルバム(同上,更新)

Part 2

 機械力学分野で一層の成果を出すために

 

21:00-    討論会(14階 ダイニング&バー キーウエストにて開催予定)